前回はdr6kaizさんのpow + rbenvで手軽なRack環境構築でした。
今回はtmuxinatorを使って、コマンド一発で開発環境を起動する話をします。
tmuxinator とは
tmuxinatorとは、tmuxで起動するセッションを予め定義しておき、コマンド一発でそのセッションを起動できるようにしたものです。ちなみに、screenで同じことをするscreeninatorというツールもあります。こちらが先に開発されたようです。
インストール
$ cd
$ gem install tmuxinator
$ echo "[[ -s $HOME/.tmuxinator/scripts/tmuxinator ]] && source $HOME/.tmuxinator/scripts/tmuxinator" >> .zshrc
$ source .zshrc
$ echo $EDITOR
/usr/bin/vi
$ echo $SHELL
/bin/zsh
- tmuxinatorはgemで提供されているので、
gem install
します。 - その後、補完スクリプトを
.zshrc
や.bashrc
に追加して読み込みます。 - tmuxinatorは環境変数
$EDITOR
と$SHELL
を使うそうなので、確認しておきます。
設定
$ mux new cui-aboutme
tmuxinator
とそのaliasのmux
というコマンドが用意されています。mux new [project name]
でプロジェクトの設定ファイルを作成します。- このコマンドを実行すると、
$EDITOR
で設定されたエディタで以下のような設定ファイルが開きます。
# ~/.tmuxinator/sample.yml
# you can make as many tabs as you wish...
project_name: Tmuxinator
project_root: ~/code/rails_project
socket_name: foo # Not needed. Remove to use default socket
rvm: 1.9.2@rails_project
pre: sudo /etc/rc.d/mysqld start
tabs:
- editor:
layout: main-vertical
panes:
- vim
- #empty, will just run plain bash
- top
- shell: git pull
- database: rails db
- server: rails s
- logs: tail -f logs/development.log
- console: rails c
- capistrano:
- server: ssh me@myhost
rvm
で利用するrubyのバージョンを指定したり、pre
でセッション起動時に実行するコマンドを指定できたりします。tabs
でセッション内で起動するウィンドウを定義します。この初期設定だと、8つウィンドウを起動します。tabs
内では、editor
やshell
といったキーがウィンドウ名を表し、値がそのウィンドウが起動したときに実行されるコマンドとなります。この初期設定だと、セッション起動と同時に8つのウィンドウが起動して、自動的にgit pull
したりrails s
したりssh
したりします。layout
とpanes
で、そのウィンドウ内のペインとその配置を定義します。editor
を例にとると、ウィンドウ内にvim
のペインと何もしないペインとtop
のペインがmain-vertical
で表示されます。
起動
$ mux cui-aboutme
- このコマンド一発で、上記で設定したセッションを起動します。
- 起動と同時に設定されたコマンドも自動で実行されます。
カスタマイズ例
# ~/.tmuxinator/sample.yml
# you can make as many tabs as you wish...
project_name: cui-aboutme
project_root: ~/workspace/rails/cui-aboutme
tabs:
- main:
layout: tiled
panes:
- git fetch --prune && git status --short --branch
- curl http://cui-about.me/users
- tig
- vim: vi
- app:
layout: even-horizontal
panes:
- rails c
- powder log
- test: guard
- 僕の場合は「tigを中心としたgitの作業をするウィンドウ」「エディタのウィンドウ」「コンソールやログをみるウィンドウ」「自動テストを行うウィンドウ」の4つを一度に起動できるようにしてます。
- あと、起動時に
git fetch
でリポジトリの更新を確認したり、guard
で自動テストを開始したりしてます。
tips
- 一度に同時に起動するウィンドウを一度にすべて閉じるための設定
bind-keys C-b kill-session
- 複数のプロジェクトに共通する設定は
~/.tmuxinator/default.yml
で設定できます。
おまけ
- テキストベースの自己紹介サービスcui-about.meやってます。よかったらどうぞ。