- 作者: Thomas A. Limoncelli,株式会社クイープ
- 出版社/メーカー: オライリー・ジャパン
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本を読もうと思った背景は2つある。1つは、前回のエントリーでも書いた通り、最近は仕事を効率的に終わらせてプライベートの時間をちゃんと確保しようとしていることだ。もう1つは、7月から新卒のメンターを担当しており、作業の割り込みが増えたことだ。新人には分からないことがあればどんどん割り込んでほしいと伝えているため、メンターが割り込みを処理しつつ普段の業務もそつなくこなす必要がある。
この本は「エンジニアのための」と書いてあるが実際はシステム管理者をターゲットとしており、プログラマーである僕とは少し事情が異なるかもしれない。それでも、割り込みへの対処法やタイムマネジメントなど、その他の職業にとっても有用なノウハウがたくさん書いてある。
本書を通して感じたことは「考えることを減らして、目の前の作業に集中しよう」というメッセージだ。良い習慣を身につけたり、外部記憶装置やカレンダーのようなツールを使ったり、単純で頻繁に行う作業を自動化したりすることで、考えることを減らすことができ、割り込みやタイトスケジュールによって作業効率が落ちるのを避けられるという話が多かったように思う。
その中で特に印象に残ったのは、とにかく外部記憶装置を多用しようという話だ。本書ではPDAがその例として出てくるが、若者はPDAなんて使わないと思うので、仕事でよく使うツールに置き換えて読んでいた。本書で言われていた通り、頭のなかで覚えておく作業が増えてくるとだんだん目の前の作業に集中できなくなってくる気がする。
僕の場合、会社ではメール、スケジュールはすべてOutlookで管理されているので、やるべき作業もすべてOutlookで管理するようにしてみた。その日のTODOリストは自作のtodo管理ツール*1で管理しているが、1日の始まりにOutlookからやるべきことを棚卸ししてTODOリストに追加している。逆に、すべてのTODOをTODOリストで管理してしまうと、TODOリストがいつになっても空にならず達成感がもてなくなってしまう。すべてのタスクを記録する外部記憶装置と短いTODOリストに分けることでうまく機能しそうだ。
その他にも今すぐ実践できそうなノウハウがたくさんあったので試行錯誤して効率的に仕事をこなせるようになりたい。