△7三桂への対応

2024-01-13#先手中飛車

中飛車に対する△6四銀型においてよく出てくる△7三桂から△6五銀の仕掛けを調べてみた。中飛車側が▲5六銀型の場合、△6五桂に対して▲6六歩と突けるため、△6五銀とぶつける筋を中心に調べる。

▲5九金

まずは、素直に高美濃を目指すとどうなるのか見ていく。

△6五銀からバラバラにされて▲5七飛までは一直線の進行になる。その後、居飛車は△8六歩から8筋を突破を狙っていくが、中飛車はもらった桂馬で▲2六桂として攻め合いに持ち込む。

居飛車は△2六桂に素直に応じていくと5筋が薄くなるため、と金を作らせている間に左桂を活用していけば中飛車が優勢になりそうだ。

中飛車は△6五銀から自分の角と相手の銀桂と交換されて8筋を突破される筋が怖いのだけど、居飛車は▲2六桂からの反撃が受けにくく、見かけ以上に悪くなさそうだ。

ただし、AIによると居飛車が最善手を指し続けると中飛車がやや不利となっているため、他の手も見ていく。

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▲7八金

AIが最善としている▲7八金に対して、△6五銀から銀交換して割り打ちを狙っていくとどうなるか。中飛車としては割り打ちを避けるため▲4五銀とすれ違うのは自然な手だ。

居飛車は角頭から8筋の突破を狙うが、中飛車も▲5四歩と激しく攻め合っていく。角交換と歩交換が済んだ▲5四飛の場面では、次の▲5五角や▲7四飛があるため△6四角は最善の受けと言える。

以降は、中飛車は△4五銀を活かして玉頭に殺到していき有利と言えそう。

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