対美濃囲いの端攻め

2024-01-21#相振り飛車

TL;DR

端を突き越せているとき

持ち駒に歩が一枚

▲9四歩、△同歩から持ち駒の歩を使って▲9三歩とするのが、端攻めの基本とされている。

△同香であれば、▲8五桂から香を取りに行く。以下、右図の通り桂香歩をお互い手持ちにする結果になる。

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△同桂であれば、▲9四香から桂を取りに行く。以下、右図の通り桂香の交換となる。

受ける立場としては、こちらの変化の方が相手の桂の活用を抑えられているため成功と言えるだろう。

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持ち駒に歩が二枚

持ち駒に歩が二枚以上ある場合、△同桂の展開は少し変化する。

後手から△9二歩と打たれる前に▲9二歩と打つことで、受けが効かない形にする。以下、▲8五桂など端に戦力を集中させることで端を突破できそうだ。

受ける立場としては、持ち駒に歩が複数あるなら▲9三歩に対して△同香と取る方が安全と言えそうだ。

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端を突き合っているとき

向かい飛車の場合

端を突き合っている場合、▲8五桂に対して△9四香とかわせるため、端攻めが不発に終わってしまう。

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なので、この場合は▲8五桂は無理なので、▲9四歩と叩いて銀で香を狙っていくのがよさそう。

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三間飛車の場合

三間飛車の場合、△9四香に対して7筋から歩交換して▲9四飛を狙う筋があるが、△8四歩が好手で▲同飛に対して△8三銀と受けられる。持ち駒次第では、△同角から7三や9三に殺到できそうだ。

ただ、後手の飛車は四段目に浮いていることが多いため、この筋も成立するかは微妙なところ。

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