△8四飛・△7四銀に対する方針

2024-04-23#先手中飛車

先手中飛車の持久戦において△7三桂を見て三間に飛車を振る流れはよくある形だが、これに対して△8四飛、△7四銀と構えられて3筋を受け止められると方針に困ってしまう。

この局面をAIに解析させた結果、見たことがない筋を示したのでメモとして残しておきたい。

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ここで▲7二歩と垂らすのがAIが示した手。後手からの速い攻めはなさそうなので、▲7一歩成を受けて△8一飛だが、▲7二歩の狙いは飛車を8四からどかすことによって、9筋からの端攻めを狙っている。もし△8四飛のままだと、9筋の歩交換から△9四歩、▲同香、△同飛で失敗する。

端攻めに対しては△9四歩、▲同香、△同香、▲9五歩、△8六歩、▲同角、△8四香の一連の流れが受けの手筋で、通常これで端攻めは失敗する。

ただし、この形の場合は△8四香に▲7五角と角銀交換に持ち込む手があり、後手が角銀交換に応じれば飛車がさばける形になる。

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