対金無双の端攻め

2024-05-05#相振り飛車

最近よく採用している▲6六角型の向かい飛車において、金無双を構えられた場合の端攻めについて考えてみたい。

金無双の場合、▲9三歩に対して△同銀と△同桂と△同香の3パターンある。

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△9三同香

△同香には美濃囲いの場合と同じく△8五桂と飛ぶ。

▲9三桂成に△同銀なら、▲同角成と切り込んで△同桂に▲9二銀と猛攻を仕掛けていきたい。△7一桂と打つ他にないが、▲9四香と走ればやや重いものの8筋の突破が成功しそうだ。

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▲9三桂成に△同桂なら、▲8八香と打つ。△7一桂と受けるが、桂香交換を入れた後にそのまま▲8三香成と突っ込んで、△同銀なら▲9三角成、△同桂なら▲8四歩で厳しい。

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△9三同桂

△同桂には▲9四香と走って△9二歩と受ける。これ以上は端を攻めるのは難しそうだ。

▲9三香成、△同桂と桂香交換をすると、▲6六角型に対してはどこかで△6四香と打たれる隙を作ってしまうので、こちらにも狙いがないと指しにくい。

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△9三同銀

△同銀には▲同角成と切り込む。これに対して△同香だと▲9二銀と打たれて次の▲8三飛成が受からないため、△同桂の一択となる。その後は香が走って桂との交換となり、それ以上の突破は難しそうだ。

▲7五桂としても△8一香で受け止められそうなので、以降はB面攻撃を仕掛けることになりそうだが、角銀交換をしているため、B面攻撃が成立する見込みがなければこの変化は避けた方がよさそうだ。

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